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特許は守りのマーケティング!レッドオーシャンのブルーパドルを獲得する考え方

公開日: : 特許, 特許戦略

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マーケティングといえば、ターゲティングやポジショニングなどの考え方があります。つまり商品を買ってくれそうな人やエリアを選択して、そこに対して販売活動することだと思います。だからマーケティングは攻めのイメージが強いのではないでしょうか。

でも攻めるのだけがマーケティングと思ったら失敗します。なぜならビジネスには競争相手がつきものだからです。魚を釣ろうとしたところ、先にエサをまかれたらどうでしょうか?おそらく釣れませんよね。

photo credit: zachstern via photopin cc

特許をとるならレッドオーシャンのブルーパドル 

「戦わずして勝つ」という孫子の言葉がマーケティングの世界でよく使われます。これは、だれもいないところで魚を釣れ(ビジネスをしろ)ということのようです。でも、もしそこに網がはられていたらどうしますか? 

実際にはだれもいなくても、すでにだれかに場所取りされている可能性があるということです。花火大会で事前に場所取りするイメージですね。川沿いの野原にシートを敷く行為は、場所取り禁止エリアでない限り、違法ではありません。 

これをビジネスの世界に置き換えると、以下のようになります。

・マーケット=川沿いの野原
・シート=特許 

つまり花火大会前の早い時間に川沿いの野原にシートを広げておけば、そこは自分の陣地なので、基本的にだれも入れません。しかもそこが知る人ぞ知る絶景ポイントだったら、ばれた瞬間にどッと人がきます。そうなったらシートは広げられません。 

特許も同じです。ブルーオーシャンか、レッドオーシャンだとしても小さな水たまり(ブルーパドル)を狙ってとっていくのが理想的です。小さくても低いリスクで早く結果を出すならブルーパドルを狙うのがいいかもしれません(ブルーオーシャンは未開拓分野なので、イニシャルやランニングコストがかかるでしょう)。 

ブルーパドルとは

小さな水たまりという意味。

既存のものにある、小さな水たまりこそブルーパドル。あたり前の中にこそ未開の地があるということです。小さな水たまりが大きなブルーオーシャンに繋がる事もあるそうで、そこにこそレッドオーシャンでも勝てる要素があるのだとか。

<引用:面白法人カヤックのデザイナー佐藤ねじが明かすレッドオーシャンで勝ち抜くアイデア発想術 

≪まとめ≫

特許のマネタイズははっきりいって簡単ではありません。特許を必要とする人にとってはダイヤでも、必要としない人にとってはカス同然だから。この“特許を必要とする人”を探すのが一苦労なわけです。だからスタートアップの場合、まずは守りのマーケティングに活用することをおすすめします。 

2014年11月27日

著者 ゆうすけ

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