デザイナーにとって著作権を譲渡するメリットとは?
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著作権
デザイナーさんにとって著作権は重要です。自分の作品を守るためのものだからです。だから簡単に著作権は譲れないはずです。
しかしよほど著名なデザイナーさんでない限り、著作権の契約なんてせずに買い取られていると聞きます。デザイナーさんの立場が弱いということでしょう。
そんな立場の弱いデザイナーさんに敬意を表しつつ、友好的な著作権の契約をするときに伝えるべき著作権を譲渡するメリットってなんでしょうか?
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友好的な譲渡で著作権の管理が不要になる
デザイナーの本業は、作品をつくることです。ヒットするまではひたすら創造しなければなりません。そんなときにもし自分の大切な作品がパクられたらどうでしょう?気になって仕方がないはずです。
しかしデザイナー1人でパクリ業者に立ち向かうのは厳しいでしょう。きっと、パクった覚えはない!と言われてしまいます。パクリ業者にとってもたった1人のデザイナーは怖くないわけです。
っていうか、どこでパクられてるかわからないのが普通です。いつの間にかパクられてて、気づいたときにはマーケットを奪われていた、なんてことはあるある話です。
そこで著作権を譲渡しておけば、譲り受けた会社にちゃんと著作権の管理を任せられるというメリットがあります(もちろん信頼関係が必要です)。
譲り受けた会社にとってもパクられたら商売あがったりなので、必死でパクリ業者が出ないようにチェックしたり文句を言ってくれるでしょう。
≪まとめ≫
著作権はイノベーションの妨げになるとも言われていますが、立場の弱いデザイナーが報われるためには著作権が必要ではなないでしょうか。
2014年10月28日
著者 ゆうすけ
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