ワールドカップで話題のスプレーは特許!サッカー大国ブラジルの発明家が開発
ワードカップでほぼ毎試合使われているあのスプレーの名前知ってましたか?バニシング・スプレーっていうそうです(画像はパロディですが。。。)。
フリーキックのときに使われています。キッカーが蹴るボールと守備する選手たちとの距離を10ヤード(9.15m)確保するためのものです。あれがなかったときは、守備する選手たちがどんどん前に出てきちゃって、その度にレフリーが選手たちを後ろに下げるため、試合が中断してしまうんです。
そんな役立つバニシング・スプレーは世界各国で特許化されている発明品です。
photo credit: A-C-K via photopin cc
サッカーをこよなく愛する人が考えた発明
発明者のエイニ・アッレグマーニェさんがこのスプレーを考えたのは、フリーキックのときにプレイが中断するとサッカーファンがイライラしていることが切っ掛けでした。
そこでバニシング・スプレーを開発し、試作品がつかわれたのが2000年。同じ年に国際特許出願をしました。アメリカ、カナダ、中国、ヨーロッパなどで特許化されているようです(ちなみにアメリカでの特許番号は7,074,264のようです。)。
その後2012年までに18000回のプロのゲームでテストされ、同年にIFAB(国際サッカー評議会)が承認しました。
またFIFAはワールドカップで使用する前に、2013年のアンダー17と20での国際試合、さらにクラブ選手権でテストしました。そしてついに2014年のワールドカップで活躍することになったんです。
しかしエイニさんは利益よりもサッカーに貢献することを優先し、今回のワールドカップ用にバニシング・スプレーを320缶(約16万円相当)をFIFAに提供しました。
≪まとめ≫
今回のワールドカップを切っ掛けに、UEFAチャンピオンズリーグでも使われることが決まったようです。これだけ世界規模のヒット商品になったので、いよいよ商売っ気を出してくるのかな~なんて勝手に想像しています。
<参考記事>
・‘Set-piece spray’ inventor not interested in commercial gain - EUROSPORT
・UEFAチャンピオンズリーグでもバニシング・スプレーを導入へ - Qoly
・バニシング・スプレー – wikipedia
2014年7月7日
著者 ゆうすけ
↓↓↓このブログが気になった方はこちらもどうぞ!↓↓↓
関連記事
-
コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察
2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュースが飛び込んできました。ご存知、
-
コンサル重視に転換する製造業に期待すること
先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視へ転換」という記事が日経新聞に
-
地域の知財活動に役立つサイトまとめ
日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをしていますが、特許庁は経済産業省の
-
熊本地震で影響を受けた手続の救済措置
©特許庁※画像にリンクあり[/caption] 2016年4月14日から発生している熊本地方
-
プロダクトデザインを意匠と特許で守る訳
プロダクトデザインの保護といえば意匠、というのは皆さんご存知かと思いますが、特許でも保護でき