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DMMが「お城これくしょん」を商標申請!他社も「○○コレクション」を申請中!

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 商標事例研究

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シリーズものの商標登録情報です。今回はDMM.comラボが、「艦隊これくしょん」「艦これ」に続く次回作と思われる「お城これくしょん」「城これ」を商標登録申請していることが発覚。ネット上で話題になっています。

photo credit: Scott Smith (SRisonS) via photopin cc

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略語「城これ」の申請は有効な戦略

まずは「お城これくしょん」「城これ」の確認から。特許庁の「商標公報DB」のフォームに、文献種別は「4」、文献番号は「2013-098648」(城これ)と「2013-098649」(お城これくしょん)をそれぞれ入力すると、下記の画面が見れます。

「お城これくしょん」

「城これ」

「お城これくしょん」の略語「城これ」も申請している点は学べます。正式名と略語とは、商標上まったく異なるからです。だから正式名だけおさえておけばいいというわけではありません。むしろ略語のほうが認知されることがあるため、両方とも申請しておくのがベターです。

商標申請中の「○○コレクション」

「〇〇コレクション」という商標登録がどれくらい申請されているかというと、872件あるのが確認できました(2014年1月21日現在)。それくらい「コレクション」というキーワードは人気ということがわかります。他のキーワードと組み合わせたブランド名は価値がでそうです。

そこで現在申請中の「〇〇コレクション」の一例をご紹介します。

アキレス株式会社「瞬足コレクション」

株式会社ネクストン「美少女コレクション」

フマキラー株式会社「香りのコレクション」

株式会社コーエーテクモゲームス「カードコレクション」

株式会社メリーチョコレートカンパニー「おもてなしコレクション」

商品リリースと商標登録申請のタイミングから、各企業の戦略を学べます。

≪まとめ≫

実際に「お城これくしょん」がいつリリースされるかはわかりません。しかし少なくとも商品企画として候補があがっているはずです。商標登録してからしばらくは資産として管理しておくのも戦略の一つです。他に取られないうちに取っておくのが、シリーズもので大切な一手です。

20141月21日

著者 ゆうすけ

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