特許申請には要注意!アイデア共有サイト「Wemake」が公式ブログで告知
あるユーザーが投稿したアイデアについて、他のユーザーでコメントし合ってよりよくするためにアイデアを共有できる仕組み「Wemake(ウィーメイク)」が公式ブログを公開しました。
そこに特許申請の注意事項が掲載されていたのでご紹介します。
画像 ©Wemake
投稿すると特許の違反事項に該当(新規性の喪失)
商品販売やプレスリリースだけでなく、ウェブサイトに投稿してしまっても、アイデアはオープンになるため、原則特許は取れなくなってしまいます。そのため「Wemake」ではブログでも特許申請について注意喚起しています。
匿名 : 特許権とか実用新案等権利関係は申請済みでないといけないのでしょうか?
申請せずに投稿していただいても、もちろん問題ありません。
ただ、その場合は特許権、実用新案権、意匠権等の要件である新規性が、本サービス上で公開されるのと同時に、原則として喪失する等の法令の仕組みを十分に理解したうえで、ご投稿くださいませ。
新規性が喪失するため、第三者が投稿者さまのアイデアを盗み自らの名で特許申請することも不可能になり、誰もが使用できる公開状態となります。(引用:Wemake Official Blog)
オープンしたためアイデアとして新しさが無くなったことを、法律用語で「新規性が喪失する 」と言います。特許は産業の発達を応援するためのものであり、新しくない(新規性を喪失した)アイデアには特許を与えないルールです。
2014年1月11日
著者 ゆうすけ
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