シリーズ次回作は「ハピネスチャージプリキュア!」!?商標登録から分析
人気シリーズ「プリキュア」の次回作が「ハピネスチャージプリキュア!」ではないかというネタが飛び込んできました。それの元ネタは、特許庁からの公開情報です。
以前、東映が「烈車戦隊トッキュウジャー」を商標出願した記事をかきましたが、今回もそのときと同じように分析してみました。
・10月2日に 「ハピネスチャージプリキュア!」を申請
特許庁の公開情報を見ると、確かに10月2日に商標登録の申請(出願)をして、10月24日に公開されたことがわかります。出願人は「東映アニメーション株式会社」です。
登録申請しているカテゴリー(区分)は全部で23コです。たとえば、シャンプーとかタオルとかキーホルダーとか、あらゆるグッズを販売するのではないでしょうか。つまり販売する商品やサービスについてちゃんと商標登録しておかないと、真似されたときに何も言えないわけです。
・申請のタイミングはやや遅め!?
番組の放送開始は2月上旬。一方、商標登録までの期間は、申請から平均6か月。そうすると、放送開始までに間に合うかどうかは微妙です。もちろん、平均6か月なため、5ケ月で登録されることもあります。
現在放送中の「ドキドキ!プリキュア」も、ちょうど一年前に商標登録申請されていました(2012年10月2日)。しかし商標が登録された日は、放送開始(2013年2月3日)から大幅に遅れ、5月31日です。
ここから推測するに、放送開始までに商標登録を済ませるつもりはなく、毎年10月頃に新シリーズのタイトルを申請することだけが定番になっているようです。
・過去のタイトルも商標登録済み
プリキュアシリーズのタイトル一覧(上)と、商標登録一覧(下)です。これらを見ると、すべてのタイトルが商標登録済みであることがわかります。売上100億超えでハンパありません。商標登録の効果も大きいはずです。
≪ピッタリナまとめ≫
プリキュアシリーズはヒット作品であり模倣業者も多いと考えられるため、商標登録するカテゴリーも多めです。番組のタイトルとして商標登録するだけでなく、グッズ販売ビジネスを見こして商標登録するのも大切な戦略です。
2013年10月25日
著者 ゆうすけ
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