京都くずし割烹でおすすめ「枝魯枝魯(ぎろぎろ)ひとしな」の3つの楽しみ方
京都といえば、京懐石や川床料理など高級なイメージを持っていました。ところがそのイメージを変えたのが、「枝魯枝魯(ぎろぎろ)ひとしな」の「くずし割烹」です。
「くずし割烹(くずしかっぽう)」とは、伝統的な日本料理全般である「割烹」に、創作性を持たせてちょっと「くずし」たもの。つまりバラエティ豊富なメニューを懐石料理のように一品一品楽しめ、かつリーズナブルな価格で提供するのがコンセプトとなっているようです。
「枝魯枝魯(ぎろぎろ)」は、東京原宿にある「上ル下ル西入ル東入ル」をプロデュースした枝國さんのお店です。地元の人のみならず、東京や外国人の旅行者がうわさを聞きつけてわざわざ訪ねるほど有名です。予約はいつでも受け付け可能だそうで、先約があるときは0時とかに予約をいれることもあるとか。つまりお客さんが帰るまでずっとお付き合いする、そんなあついお店でもあります。
そこで京都くずし割烹「枝魯枝魯(ぎろぎろ)ひとしな」に行く方にオススメしたい3つの楽しみ方をまとめました。
1.京都でお忍び気分を楽しむ
お店は清水五条駅が最寄り駅です。ぼくは四条からタクシーに乗ってワンメーターで行けました。車が一台通れるくらいの路地裏にあります。
お店の正面です。知らなければ通り過ぎてしまうくらい外見はひっそりしてました。そんなところがまたお忍び感を増幅させてくれます(笑)。
一階はカウンター席、二階はテーブル席です。外見とは違い、店内はすごく活気づいていました。
3人以上の場合は二階席になるようです。仲間とワイワイ楽しむにはちょうどいいと思います。
2.毎月ちがうくずし割烹を楽しむ
このお店のオススメポイントは、1か月に一回メニューと器を変えているところです。そのため新メニュー前は1日休業して準備するそうです。つまり毎月行っても違う楽しみ方があるということです。ここでは2013年9月のメニューをご紹介します。※料理の説明は著者の記憶にすぎず、正確なものではありませんのでご了承ください。
かにやうになどにジュレをかけた小鉢です。ちょっと酸味があって食欲が一層ましました。
はもづくしです。実ははもの器だったことにしばらく気づきませんでした^^;
こいのお刺身をかぼちゃの細切りチップスやたまねぎなどと一緒に特製ソースにつけていただきました。
焼いたさんまの切り身とシイタケをにゅうめんにいれたお椀です。あっさりしたお汁はやさしい味でした。
玉ねぎであえたソースをさけのテリーヌにつけていただきました。ちなみに「テリーヌ(terrine)」とは、フランス語でつぶした魚や肉などを器に入れて焼いたり蒸したりした料理を意味します。
トロッとしたさつまいもなどを中にいれてあげたものをなすのソースとからめていただきました。なすのソースって初めてでしたが、とても美味しかったです。
締めのおしんことごはんです。ここまでのメニューでもそれなりのボリュームはありますが、さらにガッツリ食べられます^^
そのまま食した後、ひやだしをかけてお茶漬け風にしていただきました。さらさらしてて締めに丁度良かったです。
チョコレートのデザート です。ママレードの味が新鮮でした。
3.板前さんとの会話を楽しむ
目の前で料理してくれるお店といえば、お寿司屋さんか鉄板焼き屋さんくらいではないでしょうか。板前さんと話しをしながら料理を楽しめるところってなかなかないと想うんです。
枝魯枝魯(ぎろぎろ)さんには若い板前さんたちが多いものの、とてもサービス精神旺盛です。中には外国人の方に英語で対応できる板前さんもいて感心しました。ぼくが行ったときは、たまたま大将の枝國さんがフランスから一時帰国していたため、お話できて光栄でした。
≪まとめ≫
京都料理を安くておいしく食べたい方には本当にオススメのお店です。家族でもカップルでも友人同士でも楽しめると想います。
ちなみに枝國さんのブログで、「枝魯枝魯(ぎろぎろ)」の由来についてこう書かれています。
枝國の「枝」と魯山人の「魯」二回繰り返すのはこの「枝魯」を入れて店名を作ろうとしたら友人が(中尾宣弘君、中学からの数少ない悪友)二回繰り返して「えろえろ」って言った、響きが「乙」と思っただけ。さらに、魯山人に傾倒してたのではなくたまたまそのころ、先人達(昔の料理に、特に辻嘉一さんとか)の料理本にはまってて、魯山人の本にも手を出したくらいの時だったのでなんとなく使ってみた程度。そう、意味なんてなーーーーーーんもないしぶっちゃけ、枝を「ぎ」なんて読めるはずもない・・・・店名に「エロ」という言葉が入らない様にむりやりなんです、ええ。(引用:くずし割烹【枝魯枝魯】枝國栄一blog)
ネーミング自体に意味はないものの、擬音を繰り返すことによる響きの良さと当て字を使ったインパクトある文字列のため、頭に残りやすいんだと思います。
2013年9月15日
著者 ゆうすけ
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