なぜ日本人はモノを買わないのか?確認型と共有型のウェブサイトが人気
インターネットの普及で、「情報浪費症候群」が増えているようです。これは日々の情報についていこうとするあまりに心理的なストレスが発生し、判断力や記憶力の低下、自己不信、不安感、抗うつ状態などの症状が出るといいます。
とくに真面目な人や研究熱心の人は要注意で、すべての情報に目を通そうとするため、次第に混乱して正しい判断ができなくなってしまうそうです。そして真面目なばかり自分を責めてしまい、「情報浪費症候群」へ。。。(明日は我が身ですね、気をつけます><)。
そのため現代の人々は、情報とうまく付き合っていく必要があります。情報に振り回されず、正しい判断をしていく、これがネット社会を生きる本質でしょう。
その点、日本人は自己主張が苦手で流されやすい性格の上、長引く不況、格差社会、低賃金、年金問題などを抱えているため、近年は消費に消極的です。明らかに物欲が低下しているそうです。
自分に必要かどうかちゃんと確認してからじゃないと買わない(確認型)、信頼できそうなあの人の情報じゃないと信用できない(共有型)など、ネットを活用した消費スタイルそのものが大きく変わってきています。
そこで、確認型と共有型のウェブサイトで今話題になっているものを調べました。
おかりなレンタル
「おかりなレンタル」は、30~40代の主婦を中心に2011年から開始した家電のお試しサービスです。2012年末には会員数約2000人を獲得。月に200~300件の利用があるようです。掃除機の「ルンバ」は5日間で4300円(送料込み)でお試しできます。
グロッシーボックス(GLOSSY BOX®)
「グロッシーボックス」は、2013年6月に会員数53000人を獲得。月額1575円で毎月4~5種類のブランドの化粧品が入った小さな箱「グロッシーボックス」を届けてくれるそうです。
ちなみに「glossy」には「つやつやした」という意味があります。
Cariru®
「Cariru(カリル)」は、株式会社トレジャー・ファクトリーが運営するドレスやバックなどパーティー衣装のレンタルサービスです。
そらのした®
「そらのした」は登山グッズのレンタルサービスです。登山用のウェアや靴はけっこう高いので、1シーズンに1~2回登る人にとってはお得なサービスではないでしょうか。
Meetrip
「Meetrip」は、地元に住んでいる人が提供するオリジナルの旅行プランを紹介するサイトです。日本、タイ、ベトナムなどアジア諸国がメイン。ウェブ上でツアーを購入できるので便利だし、格安なのでかなりお得だと思います。
ちなみに選択できる国と地域の一覧です。
ココナラ(coconala®)
「ココナラ」は、イラスト、ライティング、マーケティングなど個人のスキルをワンコイン(500円均一)で購入できるサイトです。モノを売らないフリーマーケット。
Aribnb
「Airbnb」は 宿泊客のために自宅を提供する人々の情報をあつめたサイトです。ニューヨーク、ロンドン、パリなど世界主要都市を含む1000万件を超える宿泊先情報が掲載されています。宿泊先の新しい選び方として今後ますます注目されるかもしれません。
≪ピッタリナまとめ≫
情報社会によりお金の使い方も変わっています。よりお得、より安心、よりエンターテイメント、より社会的なものに対してお金を支払うことで、ココロの満足感を得る傾向にあるのではないでしょうか。
なぜ、日本人はモノを買わないのか?: 1万人の時系列データでわかる日本の消費者
2013年9月5日
著書 ゆうすけ
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