知財活動はコミュニケーション命!情報共有をスピードアップする秘策とは?
もうすぐプレスリリースだから早く特許出願しなきゃとか、知らぬ間に商標パクられてるからすぐ警告書出そうとか、知財活動はなにかと時間に追われがちです。
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タイムリーな情報共有!社内SNSの活用も!
社内交流サイト(SNS)で知財担当者が情報を共有できる仕組みも同時に始め、うま味調味料「味の素」などの模倣品撲滅に役立てる。
<引用:2015/07/19 「味の素、商標侵害対処法「虎の巻」に英語版 海外法人向け」 by 日経新聞>
大企業の場合、世界のどこでいつ商標がいつパクられて模倣品として販売されるかわからないため、市場を日々ウォッチしています。
もし模倣品を発見したら販売停止を要求したりしますが、これが世界中となると、チェックするだけでも大変です。モグラ叩きのようなものです。
だからいちいちPCでメールしてたら時間がかかってしょうがない。その点、SNSでパクリ品の写真を送って、対策を即レスすれば、早期に販売停止を要求できるかもしれません。
中小企業の場合、模倣品対策(守りの知財活動)よりも特許取得やライセンス契約(攻めの知財活動)のほうが優先順位が高いでしょう(模倣続出のヒット商品があれば守りの知財活動を優先)。
どのアイデアを特許で出すか、どの特許権を維持すべきか、どんな契約内容で特許を他社にライセンスするかなどを決断するにも、かなりの時間がかかるはずです。
決断のために内容を吟味する、これ自体に時間がかかるのは仕方がないと思います。でも、社内のコミュニケーション不足で時間をロスするのはもったいないです。
ありがちなのが、広告部門と開発部門とがリリース日と特許出願日との調整でごちゃごちゃするとか、商品企画部門と製造部門とが商標のデザイン変更と量産との調整でごちゃごちゃするとか。
知財活動はこうした日々の業務の中で発生したり変更が必要になったりするので、タイムリーはコミュニケーションが必要になってきます。
≪まとめ≫
コミュニケーションは知財活動に限らず全ての業務で必要ですよね。部門同士こまめにやりとりしている会社は早め早めに手を打ってるので、知財活動の突発的なアクションにも柔軟に対応できていると感じています。
2015年7月28日
著者 ゆうすけ
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