摸倣品対策をしないと信用問題にかかわる?ブランディングに知財は不可欠!
一昔前の摸倣品はなんかヘンテコでどう見てもパクリ?って思っちゃうクオリティものもありましたが、最近はホンモノとニセモノの区別が難しくなってきたようです。
photo credit: A couple in the sunset (in explore 11/08/2014) via photopin (license)
知財の保護が信用問題にかかわるリスク
また、有名ブランドを持つスポーツ用品企業は模倣品の販売業者に警告するだけでなく、正規品と偽物の見分け方を税関職員などに伝授している。「偽ブランド商品は使用時の安全性や機能性でも劣る」ことから、自社ブランドの評価を下げかねないとの危機感は強い。
<引用:2015/6/2 「日本の“知財立国”を阻む中国模倣品 手口巧妙化「販売店でさえ見分けにくい」」 by Sankeibiz>
なぜ知財を守るべきなのか?特許や商標がとれるならとったほうがいいのか?それは最終的に、会社やサービスそのものの信用を守ることにつながるからです。
価値あるものは真似される運命にあると思います。逆に言えば、真似されないということは、価値が低いということかもしれません。真似してもメリットがないからでしょう。
だから、利益を出すなら他人が真似したくなるサービスを提供すべきでしょうが、真似されて想定外の損をしないようにするには、知財として守らなければなりません。
そして、想定外の損で最も痛いのが、品質の悪い模倣品による信用の低下でしょう。自社のサービスが売れないだけじゃなく、会社の品位そのものが問われるわけです。
最近だと某ゴムメーカーの免振事件や某電機メーカーの粉飾決算とか、会社の品位が問われるニュースを多く見かけます。あんな立派な会社なのに?と思ってしまいます。
ブランドを築くには時間がかかりますが、壊れるのは一瞬です。もし壊れても、信用があればリカバーしやすいはずです。
≪まとめ≫
会社の品位を落とさず信用を維持するという観点では、知財対策も同じです。価値あるサービスを提供するだけじゃなく、その知財を守ることが、お客様への貢献につながる時代ではないでしょうか。
2015年6月3日
著者 ゆうすけ
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