特許情報フェア2014で個人的に気になったソフト・サービスBEST5
特許業界のイベントといえば「特許情報フェア&コンファレンス」です。年1回なので、その道の方々には注目されています。規模はさほど大きくないんですけど、各社のソフトやサービスの特徴を聞きながらだと、何時間あっても足りませんね~。
そこでぼくが今回の特許情報フェアで個人的に気になったソフト・サービスBEST5をご紹介します。ちなみに価格も聞いたんですけど、サイト等で公開されていない分は、誤解がないよう「・・・」で示してます。
画像©特許情報フェア
ATMS PROPAS(富士通)
・概要:特許案件管理システム
・特徴:サーバ不要、クラウドのため特許事務所に入力代行依頼可能
・価格:イニシャル・・万円、月額・・万円(ID数や案件数に応じて増加)
・所感:共通データかつ一元管理が可能。導入の際は企業側と事務所側で協議必要。
・URL:http://jp.fujitsu.com/solutions/ip/propas/
Patent Score(Patent Result)
・概要:特許の注目度をスコア化(価値の分析ツール)
・特徴:外国出願、早期審査請求、後発特許出願を拒絶した回数、無効審判請求否決はハイスコア(なお各項目の重み付けはカスタマイズ不可)
・価格:プランA500件30万円 他
・所感:スコア自体の価値をどう見るかによる(信頼するor単なる参考)
・URL:http://www.patentresult.co.jp/about-patentscore.html
パテントマップEZX(INPATEC)
・概要:バブルチャート等にて他社特許の件数や注力の技術分野を可視化するツール
・特徴:検索コードや結果表示の変更パターンが複数あるため使いこなしがいあり
・価格:イニシャル・・万円、月額・・万円
・所感:画面操作簡単。他社の動向及び自社の特許戦略の方向性検討に使えそう。
・URL:http://www.inpatec.co.jp/software/patentmap
ブランドマネジメントソリューション(トムソン・ロイター)
・概要:ドメイン又はテキスト情報により模倣サイトや商標侵害をウォッチ
・特徴:海外版の検索システムでドメイン又はテキスト情報を入力すると該当するサイトのURL及びイメージデータを一覧表示。警告等まで一括代行。本年リリース。
・価格:年間・・・万円~
・所感:ブランド対策が必須な大手企業にニーズあり。検索システムの精度が高い。一括代行に付加価値あり。
・URL:http://trademarks.thomsonreuters.com/jp/protecting-brands?cid=112(参考)
SAEGIS(トムソン・ロイター)
・概要:海外の商標調査をブラウザ上で行える。ユーザ登録制。
・特徴:同一商標の登録一覧の閲覧は無料。登録内容の詳細の閲覧は有料。
・価格:※有料分は不明
・所感:無料分のみでも使う価値はありそう。
・URL:http://trademarks.thomsonreuters.com/jp/international-search/saegis
≪まとめ≫
ウェブサービスやアプリのイベントとは違いマニアックな情報ですが、業界のトレンドを知るにはいい機会だと思いますのでお時間あればぜひ行ってみてください。
2014年11月13日
著者 ゆうすけ
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