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ライセンス収入だけじゃない!モノづくりのノウハウという知的財産の活用法

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 ビジネスモデル, 特許, 特許戦略

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知的財産というと、やれ特許だ商標登録だと、とかく「知的財産権」に話がいきがちです。でもその根本にあるのは、オリジナルな技術のアイデアであり、商品のネーミングなわけです。

とくにモノづくりの現場では、試行錯誤で製品企画し、リードタイムや歩留りを設定し、装置を設計し、治具をチューニングし、あーでもないこーでもないといいながら考えた全てがノウハウとなります。

こうした血と汗と涙の結晶であるノウハウこそ知的財産の原点であり、これを特許化する(オープン戦略)またはノウハウ化する(クローズ戦略)となるわけです。

そしてこのようなモノづくりのノウハウという知的財産の活かし方は、契約によるライセンス収入(売上の数%とか)だけではありません。

photo credit: HikingArtist.com via photopin cc

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株をもらって会社の成長に期待

・・・新潟の岩塚製菓というおせんべい屋さんは、今、本体の売り上げが営業利益4億~5億円なんですけど、おせんべいの製造ノウハウの開示先の中国企業からの配当が20億円近く、毎年入ってきます。この場合、ノウハウのライセンス料ではなく、その中国の会社の株を5%もらって、経営には関与しませんということでやった。その中国企業は、今やコメを使った菓子メーカーとして世界最大だそうです。日本のエンジニアは出張ベースで海外に行くという仕組みです。

<引用:2014/11/5 東洋経済オンライン「日本の知財戦略は、どこがズレているのか」>

ノウハウ提供には初期投資がかかります。規模によっては巨額になることもある。そのため提供を受ける側としても決定は慎重に行うはずです。

そのため初期投資をおさえるかわりに株ちょうだい!という交渉は相手にとっても悪くない話です。儲かった分だけ支払えばいいからです。

カンブリア宮殿で洋菓子のシャトレーゼが紹介されていましたが、独自の製法をノウハウ化して横展開することはビジネス拡大には重要です。そしてマーケットのニーズにあえば、一気に利益をあげるチャンスが舞い込んできます。

≪まとめ≫

ノウハウは会社の財産という意識を持つべきです。それを見える化し、他でも使えるようにできたら、そのノウハウそのものが商品になる可能性を秘めています。その際には特許や商標登録など知的財産権とからめて整理するのが理想的です。

2014年11月6日

著者 ゆうすけ

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