メーカーのビジネスシステムと特許戦略-企画~技術営業までにすべきこと
ビジネスシステムとはフレームワークの一つで、事業を行うときに必要な要素を項目毎に分けて、連続した流れにまとめたものです。またビジネスシステムといっても、業界や業種によって書き方はいろいろあります。
メーカーなら、研究開発から商品販売までのビジネスシステムが主流です。しかしながら、昨今の経済状況を踏まえると、今風のやり方があると考えています。特に、特許戦略をどう入れ込むかは大切な検討項目です。
ところが、特許戦略を組み込んだビジネスシステムを探したんですが、どこにも見当たりませんでした。そこで、メーカーのビジネスシステムと特許戦略について、企画~技術営業までにすべきことを5つに整理しました。
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メーカーのビジネスシステムと特許戦略
大項目として、「企画」、「研究開発」、「製造」、「マーケティング」、「技術営業」の5つにわけました。シンプルなほうがわかりやすいと考えたからです。そして各項目毎に、特許戦略①~⑤を挿入しました(多少の前後はあります)。
このフレームワークで最も大切なポイントは、企画から特許戦略を作業項目に入れているということです。また各項目内で適した特許戦略を行うことが、今後のメーカーにとって重要な課題です。
≪まとめ≫
特許がとれたのに出さなかった、特許を取りたいと思ったときには既に手遅れだった、特許をとったけど範囲が狭すぎた、特許をとったけど範囲に含まれない技術を代替している、などの悩みを解決できるビジネスシステムになれれば嬉しいです。
2014年9月17日
著者 ゆうすけ
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