*

生産管理は特許になる!ものづくりの製造工程はメーカーの超重要な知的財産

公開日: : 最終更新日:2014/12/22 おすすめ本, 特許, 特許戦略

Pocket

10年以上前に話題になってから、ずっと製造工程のカイゼン業務のバイブルである「ザ・ゴール」。そのコミック版が発売されていたので、思わず買ってしまいました。

ぼくは弁理士になる前、メーカーで生産管理システムの仕事をしていました。自動車のT社とか、テレビのS社とか。その一環で、業務カイゼンもやってたんです。

そんな当時のことを思い出しながら読んでいました。スループットの向上とボトルネックの効率化、複雑な生産現場の課題のカイゼンの末にできた仕組みは、メーカーの知的財産そのものです。

photo credit: EnergyTomorrow via photopin cc

スポンサードリンク
 

生産管理は特許になる

そんな血と汗と涙の結晶である生産管理の仕組みって、当然ライバル会社も知りたいはずです。あの会社どうやって高い歩留りを維持してるんだろう?とか。

ぼくが生産管理の仕事をしていたとき面白かったのは、子会社のホストコンピューターを親会社のホストコンピューターに切り替えるってプロジェクトです。

人間でいうと脳みそを他人のに替えるような感じ。それには毛細血管の一つ一つをつなぎ合わせるために、移植の前と後の指示系統が一致してるか調整しないといけません。

それと同じで、ホストコンピューターの切り替えに向けて、システムの機能、人が行う業務、指示系統、データ体系などすてべ分析・比較して、ギャップを無くしつなぎ合わせる作業を行いました。

というように、生産管理システム一つとってもすごく知恵が凝縮されているわけです。「ザ・ゴール」的に言えば、生産拠点が会社に利益をもたらす肝の部分になります。

だからそのカラクリを公開してまで特許をとる必要性は十分検討しないといけませんが、ライバル会社が参入してきそうならあえて特許とってハッタリかますのもありでしょう。

ちなみ、特許庁のデータベースで調べたところ、発明の名称に「生産管理」というキーワードを含む特許は、272件ヒットしました。これ以外にも生産管理に関する特許は多数あるはずです。

≪まとめ≫

生産管理は会社の重要なノウハウです。特許をとる以前に、企業秘密としての管理は絶対に必要。1人の担当者に依存していると、その人がいなくなった途端にボトルネックになるんでお気を付けください。

ザ・ゴール コミック版

2014年12月21日

著者 ゆうすけ

Pocket



関連記事

14561581102_472fb7425c (1)

コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視へ転換」という記事が日経新聞に

記事を読む

26443844932_c18ddab420

地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをしていますが、特許庁は経済産業省の

記事を読む

inf160417

熊本地震で影響を受けた手続の救済措置

©特許庁※画像にリンクあり[/caption] 2016年4月14日から発生している熊本地方

記事を読む

4201580931_07bf5403d6

プロダクトデザインを意匠と特許で守る訳

プロダクトデザインの保護といえば意匠、というのは皆さんご存知かと思いますが、特許でも保護でき

記事を読む

25236620725_4df53fb958

ジェネリック家電のコピーを防ぐ特許戦略

photo credit: blood test via photopin (license)[/

記事を読む

20170127tmd01
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解

  ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰

20101606281_259b4e6f8c
社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務

14561581102_472fb7425c (1)
コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視

26443844932_c18ddab420
地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをして

inf160417
熊本地震で影響を受けた手続の救済措置

©特許庁※画像にリンクあり[/caption] 2016年4月

→もっと見る



  • 弁理士/監査役/ブロガー。中堅企業、中小・ベンチャー企業、スタートアップに適した知的財産活動を提案。 「地域発 ヒット商品のデザイン」でネーミングと商標登録のコラムを掲載。
PAGE TOP ↑