『箱根駅伝』の経済効果とは?
※引用:箱根駅伝公式Webサイト
お正月は家族で食事をしよう!我が家にはそんな決まりごとがあります^^
私が社会人になってからはじまったこと。10年くらい続いているでしょうか。
昨日は食べて飲んでもりあがり、2013年のスタートも無事にきることができました♪
正月の家族団欒といえば、『箱根駅伝』☆
本日は往路が行われ、日本体育大学が優勝しましたね。
私の母校は4位でした。明日が楽しみです^^。
そんな正月の風物詩である『箱根駅伝』の宣伝効果ってどれくらいかご存知ですか?
2012年の視聴率は28.2%(ビデオリサーチ調べ)。
正月の三が日で20%を超えた唯一のテレビ番組です。
1月2日の往路と3日の復路、放送時間は約11時間。
この間に視聴者が見ているものは、ランナーの顔や走り姿だけではなく、
〇ランナーのユニホーム
〇運営関係者の専用ウェア
〇応援者の旗
〇走路の風景
などがあります。
お気づきになりましたか?
平均視聴率30%で、露出ポイントが多い『箱根駅伝』。
大学やスポーツ用品メーカーにとって絶好のアピールタイム!
「新・山の神」柏原竜二選手ひきいる東洋大学が初の総合優勝を飾った2009年、大学受験の志望者数は前年比1万人増の6万9000人。
受験料だけで4億円近い収入が大学にはいりました。
このように『箱根駅伝』の優勝校や上位校は注目されるため、スポーツ用品メーカーと大学との契約競争もしれつです。
国内メーカーでは『ミズノ』、『アシックス』、『デサント』。
海外メーカーでは2000年以降に『ナイキ』、今年は『独アディダス』や『ニューバランス』が参入しました。
これらのメーカーのネーミングやロゴを付したユニフォームの大学が優勝すれば、ブランド価値が向上すると予想できます。
なぜなら、優勝校はもっともテレビにうつっている時間がながいため露出度がしぜんと高まるからです。
さらにユニフォームの品質が証明されるだけじゃなく、あのメーカーのユニフォームを着たから優勝できた、というジンクスも生まれるでしょう。
大学の学校名や協賛企業の商品名がついたウェア、看板、旗も、テレビに映るだけでコマーシャル効果があります。
したがって業界内で、『箱根駅伝』は60億円相当の宣伝効果があるとも言われています。
また共催の㈱読売新聞東京本社は『箱根駅伝』の登録商標を11コ(全16カテゴリー)持っています。
これにより読売新聞はTシャツ、キーホルダー、タオルなど『箱根駅伝』グッズの販売管理をしつつ、ロイヤリティ収入をえていると考えられます。
こうしてひもとくと、『箱根駅伝』の宣伝効果から生まれる経済効果はかなりのものとかんたんに想像できますよね☆
ちなみに『箱根駅伝』の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。『ニューイヤー駅伝』と同じように通称だったんですね^^
『箱根駅伝』からネーミングの露出方法や商標登録の効果を学び、ビジネスにぜひおきかえてみてください!
<参考サイト>
〇ウィキペディア「東京箱根間往復大学駅伝競走」
〇NAVERまとめ「箱根駅伝がもたらす経済効果がハンパない」
〇ダ・ヴィンチ電子ナビ「広告効果は60億円!? 箱根駅伝「戦国時代」の裏側」
〇日経ビジネスオンライン「市場経済化する箱根駅伝」
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