今さら聞けない商標登録の仕事の受け方
この前は特許の仕事の受け方をまとめたので、今回は商標登録の仕事の受け方をまとめました。ちなみに仕事の受け方や報酬のもらい方は、それぞれ弁理士の先生によって異なることもあります。
photo credit: verbeeldingskr8 via photopin cc
商標と商品(サービス)が全て
商標登録の仕事は、ほぼすべての業種のお客さんから依頼を受けられます。なぜなら業種が違うからといって仕事の内容が変わるわけではないからです。
そして商標登録に必要な情報は、使用する(使用する予定の)商標と、指定する商品(サービス)くらいです。
商標は、会社名、商品名、サービス名などお客さん自身で決めている場合が多いです。そして、その場合は文字で登録するか?ロゴで登録するか?両方登録すべきか?など提案します。
一方、業種によって大きく違う点といえば、指定する商品(サービス)。ただ、これはお客さんの話を聞いて適したものを選択すればいいだけなので、さほど難しくはありません。
でも、お客さんの事業内容をちゃんと理解して提案する能力は不可欠です。特に、今までにない商品やサービスの場合、どの区分をえらぶべきか?抽象的にはどう表現すべきか?が腕の見せ所です。
商標登録の依頼のタイミングは、製品の企画決定後から販売後まで幅広いです(登録までの期間を考えると、理想としては販売日の半年前までに申請したほうが安心です)。
そして依頼から即日~1週間前後で申請手続が完了し、その後に手数料をもらいます。そして順調に行けば、約半年後には登録が完了し、その際に登録成功の報酬をもらいます。
≪まとめ≫
商標登録はお客さんのマーケティングに直結する重要な仕事です。依頼内容のみならず、その先の事業展開を見越した指定商品(サービス)の選択が大切です。
2014年11月30日
著者 ゆうすけ
関連記事
-
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解
ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰えるところを知りません。話題性
-
社外弁理士に存在価値はあるのか?
先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務磨く」という記事が載っていまし
-
地域の知財活動に役立つサイトまとめ
日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをしていますが、特許庁は経済産業省の
-
ハッシュタグの商標戦略の考察
先日、「ハッシュタグも知的財産--商標登録する海外企業」という興味深い記事が公開されていまし
-
「必殺技」の商標戦略の考察
バンダイが「必殺技」を商標出願したというニュース(2016/3/15)が報じられました。ゲーム業
- PREV
- これから10年生きる弁理士に必要な3つのセンス
- NEXT
- 士業でステップバックに成功する秘訣