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意外と知らない商標登録シリーズ-「オープンソース」はやっぱりオープンだった

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 商標事例研究

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「オープンソース」って、リソース(資源)をみんなで共有しようよっていう概念のはずですが、その言葉自体が商標登録されていたことをご存知でしたか?

商標登録って商標(ネーミングやロゴ)を登録して第三者に使わせない独占的な権利でもあるため、オープンじゃないじゃん!って思ったんですけど、ちゃんとフリー使用が許可されてたんで安心しました。 

ところでむしろなぜ「オープンソース」を商標登録しなければならなかったか興味があったので、その点を整理しました。

photo credit: juhansonin via photopin cc 

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やはりいい商標は狙われている 

2000年初夏、・・・オープンソース/Open Sourceの類似商標が特許庁に対して申請され・・・弁理士に相談したところ、その類似商標によってオープンソースという言葉の利用を制限される可能性があるとの説明を受け、・・・オープンソース/Open Sourceという言葉が作られた経緯・・・、証拠書類として当時のメディア報道のコピー、 「オープンソースの定義」日本語訳、・・・オライリー社の「オープンソースソフトウェア」のBruce Perens氏とEric S. Raymond氏による執筆の章の抜粋コピーを添付して特許庁に対して情報提供を行いました。さらに・・・全くの無関係の第三者がオープンソース商標を登録し、オープンソースに 関わる経済行為に障害となる危険性を無視できないと考え、我々自身で商標を申請し、登録を目指すことにしました。

<引用:Open Source Group Japan 「Open Source Group Japan: オープンソース商標について」> 

「オープンソース」が登録されるまでの経緯を見ると、どうやら先に似ている商標が申請されてしまったようです。そのためもしそれが登録されると、元々の発案者が「オープンソース」という商標を使えなくなってしまうリスクを回避したかったと考えられます。 

タレコミ(情報提供)して第三者の登録を阻止

そこでまずしたことは、先に申請された商標を登録させないようにしたことです。具体的には「オープンソース」の発案者が自分達であることを証明する書面を提出し、そのことを考慮して審査してもらうようにしたのです。 

このように本来自分達の商標なのに先に誰かに申請されてしまったり、自分達の商標ではないものの登録されてはこまったりする場合、その商標は登録されるべきではない!というタレコミ(情報提供)を行うことができます。そしてタレコミされたことは、商標を申請した人に連絡されます。そのため誰かしらが登録を拒んでいることもわかるんです。 

また仮に情報提供したことで登録を阻止できたとしても、また新たな輩が登録しようと試みるリスクがあります。だからその後速やかに自ら商標登録を申請するのも大切なんです。 

≪まとめ≫

普通名称っぽい商標でもタイミング次第で登録することができます。そのタイミングとは、まだその言葉が認知されていないころです。 

2014年5月2日

著者 ゆうすけ

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