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2014年に話題になった知的財産10大ニュース!細かすぎて伝わらない知財ネタまとめ

公開日: : 最終更新日:2014/12/14 商標トレンド, 特許トレンド, 著作権 ,

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そろそろ今年を振り返ろうかな~と思い、2014年に話題になった知的財産10大ニュースをザーッと勝手に選びました。細かすぎて伝わらないかもしれませんが、よかったらご覧ください。

まとめたポイントは、今年メディアで取り上げられたネタ、知財以外の法務系の方にもわかりやすいネタ、来年もたぶん続くネタ、の3点です。

なお、ブロゴスに転載してある関連記事もリンクしました。知財ネタがどれくらい感心を持たれていたか?ご参考までに。

photo credit: DonkeyHotey via photopin cc 

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何かと話題になったSTAP細胞

世紀の大発明とうたわれた直後、他人の論文のコピペやデータのねつ造疑惑が浮上、そして皮肉にも流行語に選ばれるなど、2014年の重大ニュースといってもいいでしょう。

そんなSTAP細胞について特許出願がされていたことも話題になりました。一方で、10月には小保方さんの博士号が猶予付きで取り消しという報道もされています。

<関連記事>

STAP小保方さんに学ぶ、研究者は特許申請と論文発表どっちを優先すべき? 

音の商標登録まもなく

外国にはすでに音を商標登録できる制度がありますが、日本でもいよいよって感じです。今までは、ネーミングやロゴが主な登録の対象でした。

商標は、それを見ただけで商品やサービスの質や出所をユーザーに伝える役目があります。今後、どんな音の商標が登録されるか楽しみです。

<関連記事>

音を商標登録できるようになる!商標法の改正案が2014年いよいよ決定か 

ホントに?と思わず言いたい商標登録事件

あるんですよ。ホントに。これは何度でもいいたいです。ニュースになってないだけで、実際に商標がかぶって商売の障害になってるケースはあります。

それを象徴するニュースが「日本餃子協会」です。年内まで商標の使用を許諾したなど一部のメディアでは言われていますが、まだ完全に解決してはいないようです。

<関連記事>

「日本餃子協会」って2つあるの?名称の使い方と商標登録の考え方のまとめ

それでいいのか職務発明

青色LEDでノーベル化学賞を受賞した中村教授が、当時の勤務先だった日亜化学工業と発明の対価で争った件は、知財の業界で今だ語り継がれています。

その裁判が切っ掛けで法改正がされたものの、産業界の一部の会社の要求により、従業員の発明が会社に帰属する制度にかわりそうです。

<関連記事>

新職務発明制度で従業員が報われるのか?会社は発明者を正当に評価すべき 

地域のイノベーション活動がアツい

知財活動は大手企業だけではありません。地域でも世界に通用する技術があるはず。それを自治体がヘルプして掘り起し、次のイノベーションにつなげる活動がアツいです。

産学連携ってキーワードだけ先走ってるのが実態でした。大学の基礎研究は簡単に事業化できないからです。でも特許情報を活かせばモノづくりもしやすいはずです。

<関連記事>

産学連携と開放特許を活用してイノベーションを起こす青森県の試みがオモシロい  

休眠特許の活用が加速化

既存の技術を活かすという意味でいえば、休眠特許は格好の材料になります。国の審査を通過した技術なのでポッと出のものより信頼性が高い。

それに技術開発に投資できない会社にとって、休眠特許は時間とお金を節約できるツールになるはずです。画期的な発明といわれるほとんどのものは、従来技術の積み重ねです。

<関連記事>

大手メーカーが休眠特許を大売出ししたら後発企業や中小企業は儲かるのか? 

日本の文化と著作権の関係

ネットとメディアを絡めた著作権の話題は今年もたくさん取りあげられました。著作権は登録性ではなく自然に発生するものだけに、その取り扱いが議論されています。

結局、白か黒かって判断はすごく難しい。だから大切なのは、個々が著作権を理解し、道徳心をもつことではないでしょうか。来年もコンテンツ産業が盛り上がるといいですね。

<関連記事>

ハロウィンとコスプレと著作権は日本の経済に貢献しているのか?  

アジアでブランド被害が拡大

特許庁もようやくこの件で動き出したニュースがつい最近報じられました。国際化が進むとますます被害件数が多くなりそうなブランドのパクリ問題。

パクリ業者としては手っ取り早くユーザーを獲得できる上、商標登録を現地で先取りすれば、本家が来ても追い出せるというわけです。海外進出時は欠かせない対策でしょう。

<関連記事>

アパレル業界は要注意!ブランド名がアジアで先取り商標登録されるリスク 

中国の特許制度が成長

特許の出願件数が世界一になった中国。国も特許戦略に力を入れているようで、助成金なども充実しているそうです。そのため国内企業の特許が増えてきました。

産業の成長と共に特許制度も成長。そうなると、海外の企業が中国進出するときに大きな障害になりかねません。慎重かつ迅速な対応が求められるかもしれません。

<関連記事>

中国の特許制度が成長すると日本企業にどんなリスクがあるか? 

弁理士業界も変革の時代

これこそ細かすぎて伝わらないと思いますが、やはりこの業界のニュースとしては、どうしても外せないネタです。へ~と思ってもらえる程度で結構です(笑)。

法律で使命を入れるのって、会社でいうクレド的な意味があるのかもしれません。でも最終的には個人の意識次第。使命条項が加わってどうなるのかは見守りたいところです。

<関連記事>

弁理士の使命が法律化された!だからどうした?と言われないように意識すべき

≪まとめ≫

2014年は事件ネタから法改正ネタまで盛り沢山でした。そしてこれらは来年以降も継続したテーマになると思います。知財は今後ますます産業界全体の課題になるでしょう。引き続き個人メディアとして知財ネタを提供できるよう、来年もがんばります!

ちなみに、今回は法務系 Advent Calendar 2014にも投稿しておりますのでそちらもよろしくお願いします!

2014年12月13日

著者 ゆうすけ 

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  • 弁理士/監査役/ブロガー。中堅企業、中小・ベンチャー企業、スタートアップに適した知的財産活動を提案。 「地域発 ヒット商品のデザイン」でネーミングと商標登録のコラムを掲載。
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