オフラインも活用すべし!Jimdo季刊誌「のれん」から学ぶコンテンツフォロー戦略
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ビジネスモデル
Jimdo(ジンドゥー)は簡単にホームページをつくれるオンラインサービスです。無料でもつくれますが、「Jimdo」のバナー広告が入ります。もし広告を入れたくなければ有料プランに入るしかなく、これがJimdoのコンテンツビジネスの課金ポイントとなります。
そんなJimdoが季刊誌「のれん」を発行しました。今月は2刊目です。チラ見しましたが、見たくなる内容です。オフラインでのコンテンツをフォローする戦略も効果がありそうです。
なぜ紙媒体?押してダメなら、真逆のことで惹いてみる
実は、みんなのビジネスオンラインやJimdoの利用者の中には、インターネットを頻繁に使わないし、メールもほとんどみないという方もいらっしゃいます。
そのような環境で、Jimdoに出会ってビジネスが一変したというのはよく聞く話。
メールでは伝わらない自分たちの想いやホームページをつくる上で役に立つ情報を伝えることができるのが、季刊誌という形かなと思っています。
<引用:「Jimdoの季刊誌「のれん」を創刊します!」>
コンテンツと真逆な季刊誌。いくらネット時代といっても、ウェブをフル活用している人はまだまだ少ないのかもしれません。「のれん」を見る限り、Jimdoのユーザーは中年以降の世代も多いのかな?と感じました。
Jimdoとしては無料サービスを利用しているユーザーを有料サービスへ、有料サービスを利用しているユーザーをより高額な有料サービスへシフトしたいところ。ところが販促サイト「みんなのビジネスオンライン」やニュースレターなどを見ないユーザーが多い。だからオンラインで“押して”ダメならオフラインで“惹いて”みるのがコンテンツをフォローする一つの方法です。
気にさせるネーミングで季刊誌とコンテンツをリンク
オフラインで“惹く”ためには、ユーザーに気にさせなければ意味がありません。そこで手っ取り早くユーザーを惹き込むならネーミングを工夫すべきでしょう。
昔の商店はみな入り口に「のれん」をかかげていました。今はネオンの看板やらいろんなものがありますが、昔は布に屋号を染めるだけのシンプルなものでした。
「のれん」は簡単に掲げることができるけど、当時ビジネスをする上で不可欠なものだったことでしょう。インターネットなどない時代、道を行きかう人々が、「のれん」をみてお店に入ったのですから。
ホームページは現代において「のれん」みたいな存在であればと勝手に思っています。
<引用:「Jimdoの季刊誌「のれん」を創刊します!」>
「のれん」と「ホームページ」を引っ掛けたところがオモシロいです。たしかに「のれん」という言葉をみれば、お店にかかっているものをイメージする人が多いでしょう。それになんか老舗感もします。だから中年層のユーザーにとって馴染みやすいネーミングではないでしょうか。
Jimdoは利用しがいあり!と思わせる内容
肝心な内容はというと、まずJimdoをつかって商売している全国各地のユーザーさんの話が載っています。写真を見る限り、ネットエイジではなさそうです。だからこそ中年世代には響くわけですね。こういう人達が使っているなら自分らでもできる!と奮起するユーザーが出てくるかもしれません。
そんな奮起したユーザーのためにJimdoの機能や使い方が紹介されています。しかもここではちょっとオシャレなサイトを事例で使っています。この編集内容もうまいな~と感じてしまいます。
最後の方では「Jimdo Cafe」の紹介。つまりJimdoに興味をもったユーザーの背中を押すようなコミュニティ情報が掲載されています。しかも都心以外でも開催されているので、まずは参加してみようかなと想わずにはいられません。
≪まとめ≫
コンテンツビジネスが増え、インターネットでのマーケティングが主流になってきたため、紙媒体での宣伝広告の効果がまゆつばものになってきました。でもコンテンツをフォローする目的で季刊誌やDMを送るのは効果ありかもしれません。つまり紙媒体の目的に応じて掲載内容も変えるほうがよさそうです。
2014年4月2日
著者 ゆうすけ
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