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お金が教えてくれること(家入一真著)から学ぶ未来型組織と依存しない働き方

公開日: : 最終更新日:2014/01/03 おすすめ本 , ,

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photo credit: nattu via photopin cc

未来型組織」というコトバに明確な定義はないようですが、「お金が教えてくれること(家入一真著)」を読んでいたら、まさにこういうことなのでは!?という気づきがありました。

頂点まで上り詰めた家入さんだからこそ語れるものかもしれませんが、未来をみすえて一人一人が考えるべき時代なんじゃないかと、自分なりに想ったことをまとめました。

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・依存しない関係が未来型組織を創る


組織における人間関係もどんどん変わっていくのではないでしょうか。その点について家入さんのコメントにぼくも共感しています。

僕の下でただ働くだけだと、僕はその人に仕事を与え続けないといけないし、その人は受けるだけになるけれど、その人が個人商店のような状態で別の顔を持っていれば、そこでつながった人とも交流が生まれて、僕としても可能性が広がってゆく。窓口が増えたわけだよね。僕のところだけに縛るつもりもまったくないから、他でも自由に仕事をしてきなさいって言っている。

会社と従業員に限らず、上司部下、親子、夫婦、恋人、友人、どの人間関係においても一番よくないのは「依存」し合う関係だと、個人的には想っています。

そもそも「依存」とは、「他に頼って存在、または生活すること、お互い頼り合う間柄であること」を意味します。使い方としては、アルコール依存症やギャンブル依存症など、あまりいい表現ではありません。

こう言うと、なんでもかんでも自分でやらないといけないの?と誤解されそうですが、そうではありません。「協力」や「相談」し合う関係はとてもステキです。なぜなら「依存」とは違い、これらの関係はちゃんと相手にも気持ちが向いているからです。

つまり「依存」し合う関係が良くない理由は、自分に気持ちが向いているため、相手はわがままを我慢して受け入れなければならず、バランスが崩れてしまうからです。

だから会社も従業員に依存せず、従業員も会社には依存しない関係が未来型組織だと想います。そうする簡単な方法が、従業員の働き方に自由度を与えることだと考えています。

・0(ゼロ)から1(イチ)を生む勇気を持つ


悲しい話ですが、依存する関係になってしまう原因の一つが金銭関係です。そしてこれからの時代、ますますこのような関係性が強くなる傾向になると考えています。そうならないためにも、自分で0(ゼロ)から1(イチ)を生む勇気を持つことが必要ではないでしょうか。

自分が作ったものに対して対価を払ってくれる人がいることは、大きな自信につながる。ビジネスを始める時に「何かやりたいけど、自分なんて何もできない」と思い込んでいる人って結構多いけど、いきなり大金を稼ぐ必要はなくて、まずは小額の、500円とか1000円とかを得るところから始めればいい。だって、自分が作ったものに対してお金を払ってもいいと思える人がいるって素晴らしいことだから。(p115)

1(イチ)の定義は人それぞれでしょう。しかしどんなに大きな1でも、0.1が10個積み重なってできたものにかわりはありません。さらに0.1は、0.01が10個積み重なったもの。

つまり物事は、必ず小さいものの積み重ねに過ぎないわけです。はじめから1が無理なら、まずは0.1にできるまでがんばればいい。その0.1が生まれれば、つぎは0.2を飛び越して0.3にできるかもしれない。

そんなことを考えて、ぼくはブログ活動をはじめ、もうすぐ1年になろうとしています。そして皆さんのおかげで、0.1くらいは生み出せた気がします。

・その経験がストーリーでありその人の真価となる


0.1だろうが0.01だろうが、ゼロ(無)から何かを生み出すことには必ずストーリーがあるはずです。自分が生まれたのも、両親のラブストーリーがあったからでしょう^^

僕のビジネスの種は、誰かが困っているからこれを解決したらビジネスになるんじゃないかとか、不便を解決したらビジネスになるんじゃないかっていうのが発想の原点。そしてストーリーが重要。ストーリーというのは「文脈」。何でも自分がそれをやる必要があったのかっていうのが大事。なぜならそのストーリーに欠けるものは誰がやってもいいってことになるから。誰がやってもいいってことは、わざわざ自分がやらなくてもいいってことだよね。(p124)

僕が弁理士になった理由は、0から1を生み出すためです。国家資格を目指す人は、資格を取ることが目的になりがちです。そしてこういうマインドの人はなかなか受からない、というのがぼくの持論です。

資格を取っても意味がないというのは間違いで、こういうマインドの人だと資格を活かせないだけです。資格を取ろうと思った切っ掛け、辛かった受験時代、取ってからの活動状況など、全て自分だけのストーリーになります。

なので、もし自分には語れるストーリーがないというなら、人の役に立てるように資格を取るというのもありだと想います。資格を取った時点で、大きな差別化になるわけですから。さらに他の資格者とちがう切り口で発信すれば、オンリーワンになれるでしょう。

≪ピッタリナまとめ≫ 


生まれたからにはその時代に爪あとを残すくらいの気持ちを一人でも多く持てれば、依存する関係も減り、ステキな真価が増えるのではないでしょうか^^

お金が教えてくれること ~マイクロ起業で自由に生きる~

2013年8月27日

著書 ゆうすけ

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