イスラエルで米国企業にやられないための特許検索方法

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photo credit: Streets of Jerusalem via photopin (license)

イスラエルの技術力が高いことやスタートアップが盛んなことについて、各メディアで取り上げられるようになってきました。 

こうなると、日本企業によるイスラエル進出、イスラエル企業とのジョイベン、イスラエル企業の買収が増えるかもしれません。 

既にアマゾンはイスラエルの半導体開発企業を買収しました。やっぱりやることが豪快ですね。米国企業が牛耳る前になんとかしたいところです。 

イスラエルでも特許が必要か？ 

でもその前にやっぱり気にしておいたほうがいいのがイスラエルの特許事情。大手企業のみならずスタートアップもしっかり特許を取っているとのこと。 

イスラエルでスタートアップ各社とコミュニケーションをとっていて驚かされることのひとつに多くのスタートアップがPatent、つまり特許を一つまたは複数取得していることである。・・・特に画像処理やセキュリティ、情報処理の独自技術をベースにしたスタートアップの経営者に出くわすことは多い。 

＜引用：2015/2/1 「イスラエル発ビッグデータ解析による特許管理スタートアップ」＞ 

特許は各国毎。日本企業が日本でとった特許はイスラエルじゃ通用しません。逆に、調べないまま突っ込むと、イスラエルで特許をとった米国企業にやられるリスクもあります。

そこでイスラエルの特許庁が提供する特許検索システムを使って、あの会社がイスラエル国内でどんな特許が出してるか調べる方法を整理しました。

イスラエル特許庁の特許検索システム 

まずこちらからイスラエル特許庁の特許検索システムを開いてください（下）。開くと現地語（ヘブライ語？）で表示されますが、英語表記に切り替えられます。そして上か下にある「Advanced Search」というボタン（赤線）を押します。

そうするとこんな画面（下）が表示されます。ここでは発明の名称（Title of Invention）や出願人（Applicants Names）などをキーとして特許検索できます（画面では、出願人（Applicants Names）の欄に「GOOGLE INC」を入力しています）。

これでどの企業がイスラエルに特許を出しているかザックリわかります。たとえば以下のような感じです（２０１５年２月１０日検索時点）。

GOOGLE INC ⇒ 59件

APPLE INC ⇒ 15件

AMAZON TECHNOLOGIES INC ⇒ 2件

出願中の特許の経緯も確認できる

こうみると、やっぱりIT系なんで最近出願された特許が多いと感じました。で、その特許がどんな状況にあるか（登録されたか拒絶されたか？など）を確認したい場合は、リスト表示された画面（上）の特許をクリックして開いた画面（下）のうち、「Communication regarding a new application」（赤矢印）の左の下向き矢印（赤線）をクリックします。すると、その特許の状況（スタータス）がプルダウンで表示されます。

≪まとめ≫

日本企業にとってイスラエルはちょっと距離があるためアクションが大変かもしれませんが、サムライインキュベートやイスラテックなど現地発掘やマッチング支援を行う日本企業もいるため心強いかもしれませんね。ただ特許も気にした方が無難です。

＜参考記事＞

革新的技術を生み出すイスラエルと経済関係強化へ 2015年の日本-イスラエルのビジネス関係を見通す

２０１５年２月１０日

著者　ゆうすけ  

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