*

特許の書類は難しいけどポイントを箇条書きしてお客さんに見せると伝わりやすい

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 弁理士, 弁理士テクニック

Pocket

いろんなお客さんとお仕事させてもってる中で、ぼくが意識していることの一つに、書類の提出の仕方があります。

photo credit: josette via photopin cc

スポンサードリンク

わかりにくい部分を箇条書きでフォロー

例えば特許出願用の書類。この確認を丸投げするのはお客さんにとって酷です。特許の書類は独特な言い回しや書き方がされているから。はっきりいって、見慣れてないと解読するのは超ヘビーだし、見慣れていてもスラスラ読みこなせるまでに相当時間がかかります。

そんな書類なのに、原案できたから確認してくださーい!っていうのは、お客さんの立場になって考えていないとぼくは感じてしまいます。特許出願用の書類に限らず、意匠出願用の図面とか、鑑定書とか、そもそも商標の提案書だって小難しい。

だからぼくは何かしらの原案や成果物を提出するとき、その要約や特に読んでもらいたいポイント確認を求める部分を箇条書きにして送るようにしています。その理由は、もちろんお客さんに手間をかけさせないためでもありますが、それだけじゃありません。それは、つくった本人もその原案や成果物のポイントをちゃんと把握しておくべきだからです。

書類をつくっているときに気持ちがのってくると、スラスラ文章を書いてしまうことがあります(自分に酔った感覚ですね~)。それで仕上げたときは、とても気持ちがいいものです。やりきった感もあるし。でもそのような状態でつくった書類はちょっと危険です。余計なことばかり書いてたり、そもそもポイントがずれてたりすることがあります。

だから見直しをした上で、ちゃんとポイントを絞って書けてるかどうかを確認しつつ、そのポイントを箇条書きにしてお客さんに見せると、とてもスムーズに書類のやり取りが進むことを実感しています。

≪まとめ≫

プレゼン資料や企画書は見やすさが大事だし、説明無しでも伝わるようにまとめるべきでしょう。でも特許の書類なんかは小難しくて、どうしてもそうはいかない場合があります。そんなときに箇条書きのテクニックを使うと、意思疎通も早くなるし、自分のスキルもあがります。ダラダラ書くことよりシンプルに書くことのほうがずっと難しいからです。

2014年8月19日

著者 ゆうすけ

↓↓↓このブログが気になった方はこちらもどうぞ!↓↓↓

このブログの中の人って誰?

Pocket



関連記事

20101606281_259b4e6f8c

社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務磨く」という記事が載っていまし

記事を読む

5528275910_52c9b1ffb4

弁理士の仕事はどうなる?人工知能が特許調査してくれる時代とこれからの働き方

人型ロボットや人工知能が発達したら、人の仕事がなくなっちゃうかもしれませんね。 10年

記事を読む

book150814

弁理士が主人公の本「ぼくは愛を証明しようと思う。」を現役の弁理士が読んだ感想

ネットニュースでこの本のことを知り、なんと主人公が弁理士!ということで、早速購読しました。モ

記事を読む

7983534479_e6419d9dcf

中小企業が新たな価値を生むには?知的財産活動はモノづくりプロデュースのカギ

『ハゲタカ』シリーズの最新作『スパイラル』を背景に、著者の真山氏が語る日本の中小企業の実態や

記事を読む

13540510213_15c48ebedd

弁理士1次試験前日の過ごし方 本番に平常心を保って乗り切るメンタル管理法

弁理士になってもう5年以上経ちます。弁理士仲間の中には、もう試験のことは忘れたな~という人も

記事を読む

02
コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察

  2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュース

20170127tmd01
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解

  ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰

20101606281_259b4e6f8c
社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務

14561581102_472fb7425c (1)
コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視

26443844932_c18ddab420
地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをして

→もっと見る



PAGE TOP ↑