商標（ネーミングやロゴ）を使う前に事前調査をすべき理由

公開日： 2014/05/28 : 商標戦略

商標（ネーミング・ロゴ）について相談された場合、必ずやっていることがあります。それは事前調査です。なぜなら商標はビジネスに直結するんで、リスクを知らずに使うのは危険過ぎるからです。

そこで商標（ネーミング・ロゴ）を使う前に事前調査をすべき理由をまとめました。

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商標っていうと、登録できるかできないかを気にしている方のほうが多いです。たしかにビジネスに欠かせないネーミングやロゴだったら、誰にも真似されたくないしブランド化したい気持ちもわかります。

ところが商標を考えてまず気にしないといけないことは、その商標を使って大丈夫か？ということです。法律的にいうと、その商標の使用が他人の商標権を抵触しないか？です。

商標権に抵触しているということは、先に登録されている商標と同じか似た商標だということです。つまり先に商標登録した人にとっては、うちの商標と似とるから使うのやめんかーい！といたいわけです。

商標が似ていて困ることは、その商標を本家本元と勘違いしてユーザーが商品を購入してしまうことです。勘違いされると、本家本元の商売に悪影響です。だからそのような輩に対して、本家本元は商標の使用中止や名称変更を要求してきます。

商標の使用中止や名称変更で発生する負担は、サイト名の変更、名刺の刷りなおし、社名だったら登記変更など、実際に起こったらかなりインパクトが大きいことばかりです。

上のリスク検討をちゃんとしてから気にすべきが、商標登録できるかできないかです。ここで商標登録できるかできないかをチェックする項目は大きく分けて２つあります。

１つ目は、普通名称かどうかです（ネーミングのみ、ロゴ除く）。普通名称は誰もが使うものだから、登録することはできません（でも逆に誰にも登録されないので安心です。）。

ちなみに普通名称かどうかを調べる簡単な方法は、検索エンジンで商標を検索してみることです。このとき３～５つ同じか似た商標がヒットした場合、審査官にその商標は普通名称と判断される恐れがあります。

２つ目は、同じか似た商標が登録されていないかどうかです。この検討結果は、上で書いたリスクの検討にも使えます。

≪まとめ≫

商標登録を単なる名称の登録手続と思ったら甘いです。ビジネスに欠かせないキーアイテムを軽視すると後々苦渋を味わうこともありますのでご注意ください。

２０１４年５月２８日

著者　ゆうすけ

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