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商標登録はヒット商品の条件!がっちりマンデーでも特集されたあの商標の歴史

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 ネーミング事例研究, 商標事例研究

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企業の活動や商品の特長などを紹介するテレビ番組がいくつかありますが、TBS系列で放送されている「がっちりマンデー」もそのうちの一つです。特に「がっちりマンデー」では”がっちり”儲かっている商品やサービスの紹介がメインで、各企業の社長もゲストとして登場しています。そんな番組で、ヒット商品の立役者でもある登録商標の話が取り上げられました。コメンテーターで経済アナリストの森本卓郎さんも、商標登録の大切さを語っていました。

そこで番組で紹介されたあの有名な登録商標の歴史を整理しました。

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©がっちりマンデー 

ポリバケツ

 

©積水テクノ成型

1957年に発売された「ポリバケツ」は積水テクノ成型の登録商標です。ポリエチレンのバケツだから「ポリバケツ」と命名されました。以前はブリキや鉄製が主流だったけど錆びるのが問題でした。そこでプラスチック製のバケツを開発。発売当時のプロモーションは、嫁入り道具に「ポリバケツ」、パーティーのシャンパン入れに「ポリバケツ」、というようなものでした。

1962年には「ポリペール」という大型のバケツが発売されましたが、これも「ポリバケツ」と認知されているくらい著名になりました。 現在では年間30万個売れるヒット商品になったのもネーミングのおかげでしょう。 

マジックテープ

©クラレ

1960年に国内ではじめて生産された「マジックテープ」はクラレの登録登録です。現在の生産量は年間地球一周分で、国内60%のシェアをしめています。以前はホック(点)やスライドファスナー(線)で止めるが主流だったので、面で止める発想はありませんでした。そこでマジックテープを開発。はじめは使い方がわからず売れなかったけど、新幹線の座先カバー止めに「マジックテープ」が採用されたところ、一気に有名になりました。

ちなみに「マジックテープ」は、わっか状のループと釣り針状のフックを表面に敷き詰めた面同士をくっつけることでループにフックが引っかかるため貼りつく構造です。ループとフックが無数にあるため一部に引っかかっていないところがあっても問題ありません。 

コロコロ

©二トムズ

1983年に発売開始された「コロコロ」は二トムズの登録商標です。現在は国内シェア50%で、今までに売れたロール紙の数は計4億本です。もともとはハエたたきの発想を活かしてゴキブリ版「ゴキ逮捕」を開発しました。これは叩いて粘着シートにゴキブリをくっつけて捕まようというものでしたが、動きが早いし隙間に入られると捕まえられないためクレームの嵐。そのため1億円以上の損害が出て大変でした。

しかしある社員がガムテープをさかさまにして服のゴミをとっている姿をヒントに、「コロコロ」が開発されました。当時の商品名は「粘着カーペットクリーナー」でしたが、お客様から「コロコロないの?」という問い合わせを多く受けていたため改名。ヒット商品の原動力となっています。ちなみに粘着シートの構造は、“すじ塗り”という粘着剤の貼り方を採用し、粘着テープにすじをいれることで表面に凹凸をつけています。この凹凸があることにより、カーペットの奥のゴミまでとれます。  

ワンカップ

©大関

1964年に発売された「ワンカップ」は大関の登録商標で、今では年間6000万本生産されています。一般名称は“カップ酒”。商品コンセプトは「いつでもどこでも直ぐに飲める」です。ある社員が英会話の勉強中に、コップではなく、カップでないと外国人に通じないと気付き、「ワンカップ」と命名されました。また直接日光が当たらないよう色付きの瓶をつかうのが一般的だったが、「ワンカップ」は瓶を透明にしてシズル感を出しています。

主に駅の売店で販売したところ、旅行客やサラリーマンにウケました。そして東京・大阪は人が集中するため、口コミで商品が広がっていきました。また自動販売機で販売したのもひろまった理由で、新しい販売スタイルを定着させました。

≪まとめ≫

どのヒット商品にも、商品のコンセプトや特長と商品名とに深い関係があります。商品に隠されているストーリーがネーミングによく表現されているのではないでしょうか。

2014年2月16日

著者 ゆうすけ

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  • 弁理士/監査役/ブロガー。中堅企業、中小・ベンチャー企業、スタートアップに適した知的財産活動を提案。 「地域発 ヒット商品のデザイン」でネーミングと商標登録のコラムを掲載。
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